birdiswitch’s diary

読んだ本を個人的に記録するためのもの

2019-01-01から1年間の記事一覧

武器としての決断思考

自分の頭の中で、XXをすべきか否かという命題をたて、それぞれのメリデメをあげ反論を重ねてよりよい結論を出す。 そして、みずから進むべき道を決断する。 まさに、自分に欠け落ちてしまった思考のこと、だった。 初めて出会った考え、というものではないが…

台湾物語

同じ国、同じ家に住む家族なのに、親子で話す言語が異なる。 学校で習う歴史も地理も、道徳観念も違う。 親のころに良しとされたものが、子の代には全く逆の考えで否定される。 でも、お互いにとっては、自分が教わった世界観・価値観が普通であって、親と子…

自己欺瞞の「箱」

自分の小さな「箱」から脱出する方法 Leadership and self-deception getting out of the box Think Clealyを読み進めるうちに、どの章だったか忘れてしまったのだが、『自己欺瞞』という言葉があって、「これだ。」という直感がありました。 自分の行動や考…

自分の感情に従えば、幸せは台無しになり Think clealy

本書は52の思考法が紹介されている。どれも大変に役立つものばかりだが、1回目の読書のなかでもっとも心に残ったのはこの二つ。 幸せを台無しにするような要因を取り除こう 問題を避けて手に入れる豊かさ 結論。よい人生は、究極の幸せを求めた結果として得…

カンディードまたは最善説

楽観主義の主人公のストーリーと聞いて、事前に想像していた主人公の思考性と実際に読んだところとは、何かイメージと違うものがありました。 この違和感の正体はなんだったのか? まず、想定していた楽観主義は、物事をはじめる前に「きっとうまく行く」と…

怒りのスイッチ

『アンガーマネジメント入門』(日本アンガーマネジメント協会代表安藤俊介著)をざっと読みました。 怒りの感情は反射的で抑制できない、と思いがちです。 読んで一番収穫だったのは、すごく腹立たしい事象が起きる→激高する、の間には、「怒るべきかどうか」…

愛するということ エーリッヒ・フロム

1956年の出版。 愛は技術である、という前提から始まる。 愛は他人から享受する物ではなくて自らが与えるもの。愛する、という行為は、配慮、責任、尊重、知に基づいている。 この本を読んで、もっと早くに気づければ、知っていれば、、と思った。 けれども…

これが現象学だ

「現象学」って何なんだろう、と最初におもったのは『センスメイキング』を読んだときでした。 センスメイキングでは、人工知能やビッグデータ"だけ"でイノベーションは起こせない。人にとっての「意味」はすべてものごとのつながり、文脈のなかにあり、それ…

検証 アメリカ500年の物語

この本は大変読みやすい、です。 読みやすいと言っても子供にもわかる易しい表現という意味ではなく、重厚な歴史の中で当時の世界情勢とのつながりや、その後の歴史の大きな流れにつながる重要な転換点を巧みに選んでダイジェストにしている、そんな印象です…

武器になる哲学 第2章 「組織」に関するコンセプト

本日は第2章です。紹介されたのは以下の10のコンセプト。 15 マキャベリズム -非道徳的な行為も許される。ただし、より良い統治のためになら ニコロ・マキャベリ 16 悪魔の代弁者 -あえて「難癖をつける人」の重要性 ジョン・スチュアート・ミル 17 ゲマイン…

武器になる哲学 第1章 「人」に関するコンセプト

「人」に関するキーコンセプトは14紹介されています。 01 ロゴス・エトス・パトス -論理だけでは人は動かないアリストテレス 02 予定説 -努力すれば報われる、などと神様は言っていないジャン・カルヴァン 03 タブラ・ラサ -「生まれつき」などない、経験次…

武器になる哲学 なぜ哲学を学ぶべきか

『現象学』なる哲学が世の中の本質を知る武器になる。そう『センスメイキング』には語られていたけど、肝心の現象学がどんな考え方でどう実践すべきものかは多く語られず、消化不良。 現象学の専門書のAmazonレビューを覗き見しても、フッサールの著書をいき…

うさぎとニンジンを足したらどうなる?

ウサギが2ひきいました。ニンジンが3ぼんありました。あわせていくつになりますか。 私の長男も1年生で、初めて学習する計算が足し算です。この『こどもと一緒にたのしくさんすう』という本では、教員である著者が、初めてさんすうに触れるこどもたちが直…

センスメイキングできるようになりたい

今回の本 『SENSEMAKING 本当に重要なものを見極める力』 著者のクリスチャン・マスビアウは人工知能や機械学習偏重の現在の風潮をこう評しています。 最近は、アマゾンやグーグルをはじめ、数え切れないほどのアプリやベンチャー企業がビックデータを活用し…